ペレポストを開発して10年。
この間、ラン科植物のみでなく、多様な植物での栽植試験を行ってきました。
その結果、ようやく、どういう使い方、植え方をすれば失敗しないで、素晴らしい生育をするのか解ってきました。
その中で、特に重要なことは
Ⅰ ペレポストとを生のまま・・・植えて素晴らしい生育をする場合。
2 ペレポストを30日から一年、オシボリの湿度を与えて、ラン菌を繁殖させ、
ペレポストの養分をラン菌に食わせて・・・ペレポストを熟成させたものを、
赤玉、軽石、鹿沼・・・などの用土にミックして、素晴らしい生育をする場合。
以上の二つの植物があることが明らかになってきました。
ペレポスト栽培で最も問題になるのが、日本の野生ランである。
日本の野生ランをペレポストの生で植えると、栄養過剰となって、調子が出ないことがある。
こういうランでは、熟成させたもので、軽石などとミックスしたもので植えると、
無造作に作れる・・・・
これまでの例では・・・コケイラン、サイハイラン、アツモリソウ、クマガイソウ、カキラン、ウチョウラン、チドリ・・・
シュンラン、寒蘭・・・・などである。ほとんどの山野草の鉢栽培でも大成功する。
地植えの場合は、生のペレポストを、晩秋に株の周囲にパラパラ・・・枯れ落ち葉が舞い落ちるように撒けば、
アツモリ、クマガイソウ・・・そのほかの野生ランで大成功する。
山野草、バラ、ボタン、ユリ類・・・・多年草は、ほとんど素晴らしい生育をする。
特にキンポーゲ科植物で素晴らしい生育になる。
つまり、こういうことが出てくるのは、地球上の陸上の植物のほとんどは、
枯れ落ち葉の中に自生しているからである。
株元に何年も前からの枯れ落ち葉が堆積している所に自生している。
ペレポストのラン菌が生息し、熟成しているものは、丁度、数年前の「枯れ落ち葉」と同じである。
そこには、木材腐朽菌が主役の菌ネットワークが構築されている。
ペレポストは、生に樹皮で製造している。
この「生の樹皮」の豊富な養分が・・・ひじょうに喜ぶ植物と、喜ばない植物に仕分けできる。
「枯れ落ち葉」と「ペレット」の違いが、ペレットには「形成層」が含んでいる。
この形成層の養分が・・・・大きく影響する植物があるということである。
枯れ落ち葉には・・・ほとんど養分は含まない。
熟成したペレポストというのは、この豊富な養分をラン菌(木材腐朽菌)が食べた後のもの。
相当貧しい…状態になっている。
こういう状態でよい生育をするのが・・・里山の林床に自生する山野草である。
深く堆積した枯れ落ち葉・・・林床に自生する植物は、ミックの割合を多くすればよいようである。
もう一つは、蛇紋岩植物といわれる植物群である。
例えば・・・アツモリソウ、ヒダカソウ・・・
北海道にアポイ山に自生する植物群、岩手の早池峰山に自生する植物群などである。
ミックスの割合を調節することで、素晴らしい生育をする。
注意。
多年草の場合、これまでの用土に肥料を与えて栽培した株には、
体内に「軟腐病菌」が潜伏していながら、病気が見えない株がある。
こういう株を、ペッポストの生で植えると、病害菌が豊富なペレポストで一気に繁殖し、
病気が出る場合がある。
ペレポストで植えたから病気が出たように見える。
例 寒蘭、春蘭、アツモリソウ、クマガイソウ、エビネ・・・・。
こういうランでは、これまでラン菌の生息しない用土で栽培し、肥料を与えたために、
鉢内に病害菌が・・・大繁殖している。
ラン菌が生息している鉢は、ラン菌が鉢内を支配するから、病害菌は繁殖できない。
菌の世界も・・・勝ち組と負け組がある。
ラン栽培では、ラン菌を勝ち組にすれば、病気に悩まされることが無くなる!
パフィオ、エビネ、寒蘭、シュンランなどで・・・・ペレポスト栽培で病気が出なくなった!
・・・・・というは、そういうことである。
ご研究ください。
ペレポスト 生で植えるのか、熟成させたもので植えるのか
kouza 4ay